コバンザメでウミガメを釣る

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コバンザメを使ってウミガメを釣るコバンザメ漁というものがあるらしい。

コバンザメ漁

コバンザメはウミガメ漁に利用されている。生きたまま捕らえたコバンザメの尾にロープを結びつけ、ウミガメの近くで放つと、コバンザメは一直線にウミガメに向かっていき腹にくっつく。ロープを手繰ればコバンザメと一緒にウミガメも引き寄せられる。小型のものであれば直接捕獲し、大型のものであれば最終的に銛でしとめる。

この漁はインド洋全体、特にザンビアやモザンビーク周辺の東アフリカ沿岸や、ケープタウンやトレス海峡近くの北オーストラリアで記録されている。

類似した漁法は日本やアメリカでも行われている。西洋の文献で最も初期に「漁する魚」が記述されたのは、クリストファー・コロンブスの2度目の航海記録である。一方、レオ・ウィーナーは、コロンブスがアメリカをインドと勘違いしていたことから、アメリカに関して書かれた記述は眉唾で、東インドについて書かれた記述からコロンブスが作り出したものであろうと考察している。

コバンザメ – Wikipedia

なにそれすごい!

というわけで、その様子を撮影したものがないか探したのだが、YouTubeではそれらしいものを見つけることが出来ず、Dailymotionの以下の動画しか見つからなかった。

残念なことに単なる再現映像で、実際に漁民がウミガメを釣っている様子ではない。アフリカの漁民がコバンザメでウミガメを捉える映像とかとても魅力的だと思うので、ナショナルジオグラフィックあたりが撮影していても良さそうなものだけど、あまり注目されたことはないのだろうか。

英語版Wikipediaのコバンザメのページも読んでみたのだけど、日本語版とまったく同じ内容のことしか書いていなかった。というより、日本語版が英語版を訳出しただけのものなのだろう。

しかしそうなってくると、日本にも同様の漁法が存在しているというWikipediaの記述は怪しいような気がする。ウェブ上でコバンザメ漁を探しても、Wikipedia以上の情報が見つからない。日本にコバンザメでウミガメを釣るなんていう面白い漁法が存在するのなら、その情報がウェブ上に全く存在しないのは考えにくいと思うのだが…。

ということで、結局コバンザメ漁の細部は分からなかった。Dailymotionの映像を見ればコバンザメ漁が実現可能なものであることは分かるのだけど、もっと具体的な方法や社会における位置づけとかを知りたい。漁民がコバンザメを捕らえ、それからコバンザメ漁でウミガメを捕まえ、それを食べるところまで映した映像が見たい。文化人類学的に見ても面白いテーマだと思うのだけど。ナショナル ジオグラフィック チャンネルあたりでやってくれないかな。

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