Google Libraries APIでjQueryを読み込む

Google Libraries APIはGoogleが行っているWebサービスで、Googleのサーバー上にjQueryなどのライブラリを公開し、外部から使用できるようにしたものです。以前はGoogle AJAX Libraries APIという名前でした。

jQueryはWeb上のあらゆるところで使われており、サイトを移動するごとに、jQueryのファイルが読み込まれることになります。しかし、Google Libraries APIを使う人が増えれば、多くの人がGoogleのサーバー上にある同じjQueryファイルを読み込んでいることになりますから、一度のアクセスでjQueryファイルがキャッシュされ、次以降はサイトの表示スピードが上がることになります。GoogleはWebの速度向上を使命の一つとしていますので、Google Libraries APIの公開はそのミッションに沿ったものとなります。

使い方は二通りあります。

<script type="text/javascript" src="http://www.google.com/jsapi"></script>
<script type="text/javascript">
  google.load("jquery", "1.6");
</script>

まずload requestを行う方法から。

google.load("jquery", "1.6");というのがどういう意味かというと、この場合、バージョン1.6系の最新版が自動的に読み込まれます。現在（2011年5月24日）のjQueryの最新版は1.6.1ですから、この書き方では1.6.1を読み込んでくれるわけです（Googleが用意していれば）。google.load("jquery", "1.6.1");と書いて、バージョンを明確に指定することもできます。google.load("jquery", "1.5");ならバージョン1.5系の最終版、google.load("jquery", "1");なら、バージョン1の最新版となります。

まあさすがにgoogle.load("jquery", "1");などという横着な書き方はしない方が良いです。0.1のバージョンアップはそれなりに大きな変化があります。問題なく動くかどうか確認してから新しいバージョンを導入したほうが良いでしょう。

<script type="text/javascript">
  google.load("jquery", "1.6" , {uncompressed:true});
</script>

なお、上のように、第3引数に圧縮の有無を指定することで、圧縮されていないjQueryを読み込むことができます。

<script type='text/javascript' src='http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.5.2/jquery.min.js'></script>

こちらはパスを指定して、直接読み込んでいます。1行少ないのでこちらを使うほうが良いように思います。ちなみに、src='http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.5/jquery.min.js'という風に、バージョンの最後のケタを省いて書いておくと、1.5系の最新版を読み込んでくれます。このURL”http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.5/jquery.min.js“に移動してもらえば分かるのですが、1.5を指定しておけば1.5.2にリダイレクトされます。先に紹介したgoogle.load("jquery", "1.5");という書き方と同じですね。もちろんsrc='http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1/jquery.min.js'と書くとバージョン1系の最新版を読み込んでくれます。

うーん、さすがGoogle、至れり尽くせりです。

<script type='text/javascript' src='http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.6/jquery.js'></script>

また、jquery.min.jsのminを取り、jquery.jsと書けば無圧縮のjQueryを読み込むことができます。

なお、古いバージョンは順次公開が停止されていきますので、その点は気をつけましょう。現時点で、1.2.5以前は既に公開されていないようです。